細かい送料設定に対応できるアプリ【Advanced Shipping Rules】

今回はアプリの使用方法について紹介していきたいと思います。

ここ最近使用したアプリの中で、一番難解だったアプリが表題のアプリになります。

しかし、使用できるとかなり細部にわたっての設定が可能なので、お勧めしたいアプリの一つです。

https://apps.shopify.com/vendor-shipping-rules-1?locale=ja

どんな時に使用するアプリ?

このアプリの使用ケースは、例えばクール便と通常便で送料が異なるケースです。

今回は下記の内容に沿って設定します。

通常クール便
日本(沖縄以外)300円500円
日本(沖縄)500円700円

各配送グループで、5,000円以上のお買い上げで送料無料

通常のShopifyの機能だと、上記のような細かい送料設定は行えません。

こういった場合に役立つアプリです。

利用料金

利用料金は下記になっています。

今回のケースだと一番安いプランで十分ですが、かなり複雑になると一番上のプランも視野に入るレベルです。

特に注意して見たいのが「混合レート」と記載のある部分です。

では実際に見ていきましょう。

まず最初に行うこと

配送エリアの設定

管理画面→設定→配送と配達
を選択します。

下にスクロールすると、配送エリアを設定する箇所がありますのでそちらから設定します。

今回は沖縄とそれ以外で送料を分けたいので上記のように設定しています。

そして、各配送エリアの初期で設定されている送料は削除して、アプリから参照するようにしましょう。

この設定を行っておかないと思わぬバグの原因になります。

設定した配送エリアの同期

次に、設定した配送エリアの情報をアプリに取り込みます。

アプリ→Advanced Shipping Rules
へと進みます。

Syncというタブをクリックして、Sync Shipping Zonesというボタンをクリックすると自動的にShopifyの設定と同期されます。

商品グループの設定

次に、商品の分類分けを行います。

今回のケースだと「通常」「クール便」の2つですね。

Product Groupsのタブから、Add Product Groupのボタンをクリックします。

まずはラベルを入力します。

次に分類に加えたい商品を選択するのですが、ソートの対象が「商品タイプ」「販売元」しかない点に注意します。

All Product Groupsというのは、違う商品グループに設定した商品を、この通常の商品グループに移動させたい場合に選択します。

今回はあらかじめ、対象の商品タイプを設定しています。

今回は「常温」という商品のみを分類しています。

設定できたら、画面右下のSave Product Groupをクリックします。

同じようにしてクール便も設定します。

送料を設定する

先ほど設定した商品グループの右側にあるAdd Ratesというボタンをクリックします

すると、同期させた配送エリアごとに送料が設定できるのがわかります。

まずは沖縄以外の方を設定しましょう。
Add Shipping Ratesボタンをクリックします。

すると下記のような画面になります。

ここではどのような基準で送料を設定するか選択します。

Free Shipping

送料を無料にしたい場合に選択します。

Flat Rate

一律で送料を設定したい場合に選択します。

By Items

購入された商品数によって送料を変動させます。(同じ商品グループ内での個数です)

By Weight

商品の重さによって送料を変動させます。(同じ商品グループ内での重さです)

By Price

商品の合計金額によって送料を変動させます。(同じ商品グループ内での合計金額です)

ここでは、5000円以上のお買い上げで送料無料にしたいので「By Price」を選択します。

送料の名前を設定する

ここで送料の名前を設定します。

お客様からも見える部分になるので、わかりやすいものにしましょう。

ここでは常温配送としておきます。

送料の欄は、Table Basedを選択して次のように入れます。

0円から5000円は300円の送料

それ以上の場合は無料という感じですね。

次にRulesの部分です。

長くなるので説明は端折りますが、条件によって送料を増減させたり、そもそもここで設定したレートを表示させるかさせないかみたいな設定もできます。

ここでは必要ないので特に設定はしません。

保存したら、下記のようになっているかと思います。

では残りも同じように設定します。

沖縄
常温配送

沖縄以外、沖縄
クール便

ですね。

完了できたら次に進みましょう。

常温 + クール便の場合の配送料

異なる商品グループ同士の商品が購入された場合の設定を行います。

Blended Ratesというタブをクリックします。

ここの設定が、一番最初に言っていたアプリの利用料金を比較する際に最重要視したい部分です。

今回はシンプルですが、もし複雑な条件指定になってきたらここの項目も増えますので注意しましょう。

Blended Ratesの設定

今回のケースだと至ってシンプルです。

Add Blended Rateをクリックして、タイトルをつけます。

これもお客様から見える部分になるので分かりやすい名前にしましょう。

そうしたら、下記の画像部分を、先ほど設定した配送料の項目を設定します。

同時購入された際に、各商品グループでどのレートを使用するかという設定になりますね。
今回は1つしかないですが、複数あった場合に考えて設定する必要があります。

下記画像部分では条件を設けて、その条件に合致したら送料を変化させることができます。

例えば合計金額いくら以上で送料無料などです。

今回は必要ないので設定しません。

ここまで設定できたら設定完了です。

そうしたら、沖縄と沖縄以外どちらも同様に設定を行います。

行ったら下記のような表示になるかと思います。

ここまでできたら設定完了です。

テスト購入を行う

テスト購入を行います。

下記画像では常温配送の商品のみ購入してみました。

ここで注意点ですが、開発用ストアの場合、名前の欄に「Bambri」と入力しないと送料を計算してくれません。

気をつけましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

送料の設定に関しては、Shopifyの標準機能では対応しきれない部分が多々あるため様々な会社様がアプリを提供してくれています。

ですが、ここまで条件を細かく設定できるアプリは見たことがなかったので紹介させていただきました。

お役に立てていれば幸いです。